
「あかねちゃん、一緒に帰ろう。」
学校の玄関でそう声をかけてきたのは蘭だ。
「あれ、天真君は?」
「バスケ部の助っ人だって。よくやるよね、お兄ちゃんも。」
そんな会話を交わしながら二人は靴を履き替えて学校を後にする。
外はまだ残暑でかなり暑い。
「あかねちゃんはこれから頼久さんの所?」
「うん、そうなんだけど、晩御飯のお買い物してから行く。」
「あ、私も晩御飯の買出しするから一緒に行く。」
にこにこと楽しそうに二人の女子高生は制服のままスーパーへ直行した。
二人で晩御飯は何にするかを相談しながら買い物することしばし。
結局、森村家の夕食と源家の夕食は話し合いの結果、肉じゃがに決定された。
二人で並んで会計を済ませて荷物を袋へと移そうとして蘭はあることに気付いた。
「あかねちゃん、その財布って……凄い地味だよね?」
あかねが会計を済ませて釣り銭を片付けていた財布は、とても女子高生が持つとは思えない地味な財布だった。
まさか、と、蘭があかねの顔をのぞきこむ。
するとあかねは何を訝しがられたのかわからないといいたげなきょとんとした顔をしていた。
「へ?これは頼久さんが家計費って渡してくれるお財布だけど?」
「…………やっぱりそうか……。」
「へ?何?何か変?いつも私がご飯のお買い物するからって渡してくれたんだけど…。」
「まぁね、あかねちゃんがお小遣いで頼久さんのご飯の買出しするのは確かにおかしいし、万札何枚も生で渡すのもどうかとは思うけど……もう財布なわけね…。」
「もう財布って?」
「あかねちゃん、もう奥さんみたいだねって話。」
「ちょっ、蘭っ!」
蘭は真っ赤になって慌てるあかねの肩をぽんぽんと励ますように軽くたたいた。
「まぁ、今のところは世話女房ってところだね。」
「もうっ!」
抗議しようとするあかねにウィンクして見せて、蘭は荷物を持って歩き出す。
あかねは照れてばかりいて片付けられていない荷物を慌てて袋に放り込むと、真っ赤な顔のまま大事そうに財布をカバンにしまって蘭の後を追いかけた。
管理人のひとりごと
おごってもらうのは恋人、お財布預けられちゃうのが女房(爆)
管理人的分け方です(マテ
どんな顔をして頼久さんが財布を渡して、どんな顔をしてあかねちゃんが受け取ったのかも気になります(笑)
じゃぁ、そこも書けとか言っちゃだめです(’’)
管理人にも想像がつきませんっ!
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