「頼久、お前さ、最近あかねと一緒にこの家にいることが多いだろう?普段は何やってんだ?」
「なんだ急に。」
「いや、お前ら付き合い長いし、何やって時間つぶしてんのか気になった。」
天真は缶ビールを片手に向かい側で同じようにビールを手にしている頼久を見つめた。
いつものように夜になってからふらりと酒を片手に頼久の家を訪れた天真は、リビングのあちこちにあかねがここへ通っている気配を感じた。
テーブルの上に飾ってある花やソファの上に畳んで置いてある桜色の膝掛は明らかに頼久が用意したものではない。
そんなふうにあかねの気配が浸透するほど二人はここで長い時間を過ごしているということだ。
なら、その間、二人はいったい何をしているのか?
ふと浮かんだその疑問を天真は自然と口に出しただけだった。
「共に料理をして頂いたり、映画を見ていることなどが多い。」
「……それだけか?」
「特に用がない場合はそうだ。」
「……いいのか?お前、それで。」
「よくは、ない。」
「お。」
意外な答えに天真は思わず声を出していた。
何が悪いと問い返されると思っていたのだが、頼久は眉間にシワを寄せて声を低くした。
「映画の中に出てくる俳優に神子殿が見惚れておいでなのを見ると…妬ける…これではいかんと思っているのだが…どうにも……。」
一瞬キョトンとした天真は次の瞬間深い深いため息をついていた。
「そういうことじゃねーよ。」
「なんだ?何が言いたい?」
あからさまに不機嫌そうに眉を寄せる頼久に天真は海の底ほど深いため息をついた。
突っ込みどころが多すぎてもう突っ込む気にもなれない。
「もういい。聞いた俺がバカだった。お前と一緒にいてあかねが退屈がるわけね―しな。」
「…善処している、つもりではある。」
難しそうな顔で答えた友に苦笑して、天真は本日三度目のため息をついた。
やっぱりどうしたってこいつにはかなわない。
そう胸の内でつぶやきながら。
管理人のひとりごと
ため息といえばね、天真君でしょう(笑)
こっちの世界じゃ心情も複雑だしね、大変だと思うよ、うん。
天真君が気にしていたのはちゃんとあかねちゃんを恋人として扱ってあげてますか?ってことだったんですが…
まあ、頼久さんだからねぇ(’’)
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