
テレビ画面に映っているのはアニメだった。
最近、あかねが読んでいる漫画がアニメ化されたとかで、あかねが録画してあったものを頼久は今、あかねと二人で見ている。
内容はというとごくありふれた学園恋愛物なのだが、頼久の隣であかねは夢中だ。
頼久はもとからアニメどころかテレビをあまり見ないから、今見ているものの良し悪しはわからない。
ただ、あかねと二人でいる時間はとても幸せで、頼久の顔には笑みが浮かんでいた。
真剣な顔でアニメを見ていたあかねの視線が頼久の方へ向けられたのは、アニメのエンディングが流れ始めた時だった。
頼久が優しくあかねを見守っていると、あかねは慌てて今まで見ていたアニメを巻き戻して画面と頼久を見比べ始めた。
それを何度も何度も繰り返すあかね。
頼久は何が起きたのかとテレビの方へ視線を向けた。
そこには男性に優しく頭を撫でられている少女が映っていた。
今度は頼久がテレビ画面とあかねとを見比べて、少し考え込んでから微笑を浮かべた。
「頼久さん?」
頼久の突然の表情の変化にあかねが驚いていると、頼久の大きな手が伸びてあかねの頭を優しく撫でた。
みるみるうちにあかねの顔が赤くなっていく。
逆に頼久の顔には幸せそうな笑みが浮かんだ。
「あの……。」
「神子殿がお望みかと思ったのですが…違いましたでしょうか?」
「…違いません……。」
しばらく赤い顔でおとなしく頭を撫でられていたあかねは、黙っていたらいつまでもそのままでいそうな頼久の手をそっと両手で包むとニッコリ微笑んで見せた。
「頼久さんの手、大きくてなんだか安心します。」
「神子殿…。」
嬉しそうにあかねの手を握り返して頼久はその手をそっと自分の方へ引き寄せた。
「神子殿の御手は小さくて愛らしくていらっしゃいます。」
「頼久さんの手に比べたら確かにものすごく小さいかも。」
「はい、神子殿の小さな御手はこの頼久が必ずお守り致します。」
「ま、また頼久さんは…守るとか大げさですよ…。」
「大げさなどでは決して…何ものからも必ずお守り致します故、どうかお側にいることをお許しください。」
「私が頼久さんの側を離れませんから。」
少しだけ不満げに赤い顔でそう言うあかねはとても愛らしくて…
頼久はその細い肩をゆっくりと抱き寄せた。
管理人のひとりごと
頼久さんの手は大きいなぁと(マテ
あかねちゃんはなでなでに憧れたわけです(w
無骨者といわれ続けていた頼久さんですが、さすがにあかねちゃんと長くいると色々わかるようになります!
そんな進化した頼久さんでした(’’)(マテ
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