
いつもなら朝早くから浮かれてしまう週末。
だが、今日はいつもとは違う。
朝陽を浴びて大きな体をのっそりとベッドから引きずり出すと、頼久は一つ溜め息をついた。
何故なら、今日はあかねが試験の勉強をするとかで自宅にこもりきりだからだ。
毎週のようにあかねに会っていた頼久にとって、週末、全くあかねに会えないというのは拷問に近い状態だった。
それでも受験生のあかねには勉強のための時間が必要であることは動かしがたい事実だ。
今すぐにでもあかねの自宅へ恋人の愛らしい顔を見に駆けて行きたい気持ちをぐっとこらえて、頼久は着替えを済ませると寝室を出た。
こんなふうにあかねが恋しい時、頼久は書斎にこもる。
そこにはあかねの写真が所狭しと並んでいるから、なんとかあかねのいない時間をやり過ごすことができるからだ。
ところが、書斎へ入るドアへ手をかけた瞬間、頼久は玄関の方に気配を感じてドアを開けようとしていたその手を止めた。
感じた気配はあかねのもの。
幻かとも思いながら頼久は玄関へと向かい、ゆっくり扉を開けてみた。
するとそこには間違いない、あかねの姿が…
「神子殿…。」
「頼久、さん……。」
頼久の目の前に立っているあかねはどこかつらそうに見えて…
いったいどうしたのかと頼久が尋ねようとしたその時、急にあかねが頼久に抱きついた。
「み、神子殿?」
「頼久さん!頼久さん!頼久さん!」
「はい?」
「会いたかったぁ…。」
胸に顔をうずめてぎゅうぎゅう抱きついてくるあかねを頼久は優しく抱きしめた。
会いたい、そう同じく思ってくれたことがただ嬉しい。
「私もお会いしたいと思っておりました。どうぞ、お気が済むまでこの頼久をご堪能ください。」
「た、堪能って……。」
頼久の言葉にあかねが恥ずかしそうに視線を上げる。
するとそこには幸せそうにしている頼久の笑顔が。
「じゃぁ…頼久さんも私を堪能してください。」
恥ずかしそうに顔を赤くしてあかねがそういって抱きつき直すと、頼久の腕に力がこめられて…
「御意。」
あかねの耳元に低い囁きが聞こえてきた。
管理人のひとりごと
あんまり会わないと禁断症状が出るあかねちゃんの図。
でも、それは頼久さんも同じ、みたいな(’’)
ああもうこの二人には四六時中一緒にいていちゃついていて欲しい!
という管理人の禁断症状も出た結果でした(’’)
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