
頼久はゆっくり目を開けた。
時計に目をやると時刻は6:30。
いつもの時間だ。
頼久はおもむろに起き上がると流れるようにいつもの朝のいつもの行動を開始した。
あかねが選んでくれたパジャマを脱いで丁寧にたたむと、Tシャツとジーンズを身につけて寝室を出た。
木刀を手に庭へ出て鍛錬を開始する。
これが頼久の毎朝の日課だ。
小一時間鍛錬をして、軽く朝食をとってから頼久は携帯を手にメールを一本うつ。
もちろんあかねへの御機嫌伺いのメールだ。
あかねは現役の女子高生で勉強に忙しいから会えない日は多い。
今も試験期間中ということでもう一週間以上会えない日が続いていた。
いつもより少しだけ遅く着信したあかねからのメールには、そんな会えない時間のつらさが見え隠れしていた。
『おはようございます。もう今日で10日も頼久さんに会っていません。すごくすごく会いたいです。』
それはほんの数行だからこそあかねの想いが強くこめられている気がして、頼久はつらそうに目を閉じた。
会いたいと思う気持ちは頼久も同じだ。
いや、同じどころか、会いたいという想いは自分の方が切実だと頼久は思っている。
あかねに負担をかけないよう、いつもは必死で冷静でいようと努力しているのだ。
それなのにこんなにストレートに想いを伝えられてしまっては頼久の想いもあふれるばかりで…
頼久はその脳裏に寂しげにうつむくあかねを思い浮かべてはっと目を開けた。
あかねが苦しんでいるのならなんとか力になりたい。
その苦しみを作っているのが自分だというのならなおさらのことだ。
頼久は一つ深くうなうずくと、書斎へ駆け込んだ。
パソコンの電源を入れて散らかっている資料に手当たりしだいに目を通す。
あかねが会いたいと言ってくれている。
そんなあかねにここへ来る時間がないのなら、自分が会いに行けばいいのだ。
ゆっくり会って話す時間がとれないならせめて学校まで迎えに行こう。
そしてあかねを家まで送ればいい。
そうすれば家へ帰るまでの15分くらいを共に過ごすことができるではないか。
あかねが授業を全て終えるまでまだずいぶんと時間がある。
その間に全ての仕事を終わらせて残る時間は全てあかねのために。
そんな想いで頼久は黙々と仕事をこなすのだった。
管理人のひとりごと
いつもは一人で過ごしている頼久さんはどんな感じなのか?と思って書いてみました。
つまりいつもあかねちゃんのことしか考えてませんってことです(’’)(コラ
現代版はやっぱり頼久さんが寂しい思いをしてるかなぁと。
早く一緒に暮らせるようにしてあげたいです(><)
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