千尋と風早は二人で静かな木漏れ日の落ちる森の中にいた。
大木の根元に並んで座って、何をするでもなく二人でニコニコとしているだけ。
千尋は姉の仕事を手伝うのに忙しくて、なかなか二人きりになることもできない。
だから、こうして二人きりでいられる時間はただ二人でいるだけで幸せだった。
二人ともがそんな想いで、お互いの存在を改めて確認するために首を巡らせて…
同じタイミングでお互いの方を向くと視線がぶつかった。
そこからはもうどちらかが何を言うでもなく自然な流れ。
ゆっくりと二人の顔が近づいて、長い長い口づけを交わす。
しばらくして優しい風が流れてやっとお互いが唇を離すと、千尋ははぁと一つ深く呼吸した。
「千尋?苦しかったですか?」
「大丈夫。」
ニッコリ微笑んで見せる千尋。
けれど、風早はそれでもまだ少し心配そうな表情で千尋の顔をのぞきこんでいる。
「少し長かったですね。次から気をつけます。」
「だ、大丈夫だってば…。」
「でも…やっぱり苦しそうでしたから。千尋が少しでも苦しむようなこと、したくないんです。」
「だから、大丈夫…。」
「無理はしないで下さい。」
そう言って風早は優しく千尋の髪を撫でた。
けれど、千尋の表情は一向に明るくはならなくて…
「無理してるんじゃなくて……すぐ風早が離れちゃう方がイヤなんだもん…。」
顔を赤くしてそう言う千尋に風早は目を丸くした。
なんとも嬉しい恋人の発言に、大きく見開かれた目があっという間に嬉しそうに細められる。
「大丈夫ですよ、長くなくても。」
「へ?」
千尋がどういう意味?と訪ねる前に再び風早の顔が近づいてきて…
あっという間に口づけられたかと思うと、唇がすぐに離れて、千尋が抗議しようとするとまたすぐに口づけられた。
「か、風早っ!」
「長さの分は数でカバーします。これなら千尋も苦しくないでしょ。」
名案とばかりに微笑む風早。
千尋はもう何も言えなくて、真っ赤に染まった顔を風早の胸にうずめた。
管理人のひとりごと
どんな時も千尋のことを考えるのが俺!な風早でした(’’)
そう、キスしてる間も考えてるんですよ!
千尋は苦しくないかな?嫌がってないかな?
それが風早!
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