二頭引き
 アシュヴィンはようやく午前の仕事を終えて軽く何か食べようかと思い立った。

 そう思い立ってみると意外と次の仕事まで間があることに気付いて、ならばと立ち上がった。

 そう、間があるなら千尋と共に軽く食事をとるのもいいだろう。

 いつものようにそう発想して千尋の部屋へと急いだのだが…

「あ、アシュヴィン。」

 夫の姿を見つけて喜んだ千尋はだが、2頭の麒麟に挟まれて立っていた。

「千尋、それはもしや……。」

「うん、黒麒麟が来てくれたからお散歩に行こうと思って。たまにならいいって言ってたよね?アシュヴィン。」

「ああ、言った、言ったが……その白いのは…。」

 黒麒麟の散歩にいってもいいとは言った。

 だが、今千尋の黒麒麟とは反対側の隣には何故か白麒麟が立っているのだ。

「えっとね、黒麒麟に散歩にいこうか?って誘ってたら突然この子が飛んできたの。それで、一緒にお散歩行きたいのかな、と思って一緒に行こうねって話してたところなの。」

「……。」

「そうしたら黒麒麟も白麒麟もまるで私に乗れっていうみたいに頭を下げてくれて、どちらか片方だけじゃ不公平になっちゃうから行きは黒麒麟に乗せてもらって、帰りは白麒麟に乗せてもらって帰ってこようねっていう話になったの。」

「……。」

「アシュヴィン?ダメ?お散歩行っちゃ…。」

 急に不機嫌そうになったアシュヴィンの顔を見て千尋の顔が曇った。

 これは何やらアシュヴィンの機嫌を損ねるようなことをしてしまったらしいと落ち込んだのだ。

 だが、アシュヴィンは軽く溜め息をついただけで反対はしなかった。

「いや、散歩に行ってもいいと言ったのは俺だ。行けばいいさ。白麒麟がいるとは思わなかったがな。」

「大丈夫だよ、ほら、この子は私達を助けてくれた子でもあるし。」

 そう言って千尋は黒麒麟と白麒麟、2頭のたてがみを優しくなでた。

 すると2頭ともが気持ちよさそうに目を細める。

「それじゃぁ、行ってくるね。なるべく早く帰るようにするから。」

「あぁ…。」

 アシュヴィンに軽く手を振って、千尋は黒麒麟に乗って窓から飛び立ってしまった。

 その横をさも当たり前であるかのように白麒麟が駆けていく。

 その様子を見送って、アシュヴィンは顔をしかめた。

 何故だか理由はわからない。

 わからないのだが、アシュヴィンはどうしても白麒麟を見るとなんだか嫌な感じがしてならないのだった。





管理人のひとりごと

はい、それは白麒麟が千尋命お父さんだからですよ、アシュヴィンさん(爆)
ということで、アシュヴィン×千尋短編「お散歩」の後日談ですね♪
どうしても書きたくて書いてしまった、2頭引き(爆)
白黒の麒麟は仲良しだといいなぁと思います(^^)
で、黒麒麟も人間になれるのかなぁと妄想は膨らみます。
もしかして3の白龍と黒龍みたいに激似で色違いとか?Σ( ̄ロ ̄lll)
それは管理人的に萌え萌えです(’’)(マテ







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